R6-7 6-2「海峡植民地年次報告書統計資料のデータベース化と次世代研究の可能性再考」(令和6-7年度 AY2024 新規)
この研究では、上演芸術を中心に、東南アジアの現代アート実践の現状を検討する。基本的にジャンルの境界を規定しないが、主にダンス、演劇、文学、映画などを含む分野に焦点を当てる
R5-6 6-1「ハノイ旧市街寺社神祠拓本から見る近代以後の都市変容に関する基礎研究」(令和6年度 AY2024 継続)
ハノイ旧市街に所在する寺社神祠の石碑・梵鐘から採取した碑文拓本をデジタル化し、碑文文言を翻刻する。碑文から読み取れる修築・寄進等製作情報を元に抽出した寺社神祠について、サンプリング実測調査を行う
R6-7 6-1「タイ葬式本の資料共有化とその学術利用に係る実践的研究」(令和6-7年度 AY2024 新規)
タイの葬式本は、タイ研究上の重要な基礎資料である。本研究では、京都大学東南アジア地域研究研究所図書室とタマサート大学プリーディー・パノムヨン図書館が所蔵するコレクションを対象として、1.資料情報を整備し、ウェブOPAC上で資料検索ができるようにする
R6 2-3「帰還に対するミャンマー難⺠の選択: カイン州のある村を事例として」(令和6年度 AY2024)
ミャンマーカイン州レイケイコー村は、ミャンマーの紛争被害者や帰還難民の受け皿として作られた村であり、日本外務省資金による大規模な支援が行われた
R6 2-1「都市におけるタイヤイの社会空間: バンコクにおけるタイヤイの若者の社会空間形成に着目して」(令和6年度 AY2024)
本研究対象は、ミャンマー・シャン州からタイ国に移動したタイヤイ(シャン)と呼ばれる民族グループである。本研究は、タイ国の首都バンコクにおけるタイヤイの若者が都市の中で形成する社会空間とはいかなるものであるかについて解明し、移民の若者は都市をどのように生きるかについて明らかにすることを目的としている
R5-6 1-6「インドネシア・ボロブドゥールのレリーフにおける仏教美術研究」(令和5-6年度 AY2024 継続)
本研究は、インドネシア中部地域のボロブドゥール遺跡について新しい理解を提出することを目指す。8~9世紀頃建立とされるボロブドゥール遺跡の第2~第4回廊主壁(27面、88面、72面)レリーフを、①尊像、②服制、③装飾、④全体の背景の4つの視点から分類・分析し、尊像の図像・尊名の再検討を行う
R5-6 1-5「地域研究に根ざしたアジア外交研究の創成」(令和5-6年度 AY2024 継続)
アジア研究は長らくその貧困・開発に重点が置かれていたが、1990年代から経済発展と社会変容の研究に移行した。2010年代以降、アジア諸国は国際社会での重要な「アクター」としての役割を強め、外交も経済発展のためのものからより明確な対外政策を伴うものへと変化した
R5-6 1-4「東〜東南アジアにおける世界農業遺産の推進に資するプラットフォームの構築」(令和5-6年度 AY2024 継続)
本研究の目的は、世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems: GIAHS)認定地域の理解や推進支援にむけた異分野の研究者と実務家による協働と対話に基づき、①GIAHSになるような農業システムが形成されるに至った歴史的な機序を包括的に理解するとともに、②農業システムの理解に関わる各研究分野や実務の特性を自己再帰的に考察することにある。そのために自然科学と人文・社会科学を架橋した異分野からなるアカデミアとGIAHS推進に関わってきた実務家からなる超域的で国際的なプラットフォームを組織する
R5-6 1-3「メコンデルタにおける農業の持続可能性評価に資するための水循環機構の把握手法の検討」(令和5-6年度 AY2024 継続)
本研究はメコンデルタ南西端に位置するベトナムCa Mau省内を対象地域とし、現地調査とデジタルデータ(標高モデル、衛星画像)の統合によって、①現地の農業の持続可能性評価に資するために土地利用(農地の利用形態、分布)、微地形(土地の起伏)、水循環機構(水路網を中心とする地表水の流れのあり方)の関係の現状を明らかにするとともに
R5-6 1-2「『東南アジア型発展径路』概念の深化に向けたFieldNote Archiveの可能性: インドネシア・南スラウェシを事例として」(令和5-6年度 AY2024 継続)
本年度の主な作業は次の3点である。(1)先行研究・公刊史資料およびFieldNote Archiveを利用して南スラウェシ州東南部の歴史的展開および研究状況を整理し、研究手引書を作成する