歴史・考古
R5-6 6-1「ハノイ旧市街寺社神祠拓本から見る近代以後の都市変容に関する基礎研究」(令和6年度 AY2024 継続)
ハノイ旧市街に所在する寺社神祠の石碑・梵鐘から採取した碑文拓本をデジタル化し、碑文文言を翻刻する。碑文から読み取れる修築・寄進等製作情報を元に抽出した寺社神祠について、サンプリング実測調査を行う
R6-7 6-1「タイ葬式本の資料共有化とその学術利用に係る実践的研究」(令和6-7年度 AY2024 新規)
タイの葬式本は、タイ研究上の重要な基礎資料である。本研究では、京都大学東南アジア地域研究研究所図書室とタマサート大学プリーディー・パノムヨン図書館が所蔵するコレクションを対象として、1.資料情報を整備し、ウェブOPAC上で資料検索ができるようにする
R5-6 1-6「インドネシア・ボロブドゥールのレリーフにおける仏教美術研究」(令和5-6年度 AY2024 継続)
本研究は、インドネシア中部地域のボロブドゥール遺跡について新しい理解を提出することを目指す。8~9世紀頃建立とされるボロブドゥール遺跡の第2~第4回廊主壁(27面、88面、72面)レリーフを、①尊像、②服制、③装飾、④全体の背景の4つの視点から分類・分析し、尊像の図像・尊名の再検討を行う
R5-6 1-5「地域研究に根ざしたアジア外交研究の創成」(令和5-6年度 AY2024 継続)
アジア研究は長らくその貧困・開発に重点が置かれていたが、1990年代から経済発展と社会変容の研究に移行した。2010年代以降、アジア諸国は国際社会での重要な「アクター」としての役割を強め、外交も経済発展のためのものからより明確な対外政策を伴うものへと変化した
R5-6 1-4「東〜東南アジアにおける世界農業遺産の推進に資するプラットフォームの構築」(令和5-6年度 AY2024 継続)
本研究の目的は、世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems: GIAHS)認定地域の理解や推進支援にむけた異分野の研究者と実務家による協働と対話に基づき、①GIAHSになるような農業システムが形成されるに至った歴史的な機序を包括的に理解するとともに、②農業システムの理解に関わる各研究分野や実務の特性を自己再帰的に考察することにある。そのために自然科学と人文・社会科学を架橋した異分野からなるアカデミアとGIAHS推進に関わってきた実務家からなる超域的で国際的なプラットフォームを組織する
R5-6 1-2「『東南アジア型発展径路』概念の深化に向けたFieldNote Archiveの可能性: インドネシア・南スラウェシを事例として」(令和5-6年度 AY2024 継続)
本年度の主な作業は次の3点である。(1)先行研究・公刊史資料およびFieldNote Archiveを利用して南スラウェシ州東南部の歴史的展開および研究状況を整理し、研究手引書を作成する
R6-7 1-3「山村の景観形成においてヤマチャが果たした機能の検討にむけた分野横断的研究」(令和6-7年度 AY2024 新規)
東南アジア山間地では、自生する「ヤマチャ(山茶)」を意図的に残した「ヤマチャ景観」が形成され、地域史に大きく関与していることが報告されてきた
R6-7 5-1「フィリピン大学と日常の政治―路上、教室と大統領執務室」(令和6-7年度 AY2024 新規)
フィリピンの最高学府であるフィリピン大学を一つの制度として捉え、主要学部の教員や卒業生のネットワーク、外交、エネルギー政策やマクロ経済運営の分野で果たしてきた役割を検証する