資料共有プログラム

「タイ葬式本の資料共有化とその学術利用に係る実践的研究」

R6-7 6-1 (令和7年度 FY2025 継続)

研究代表者日向 伸介 (大阪大学人文学研究科 / 准教授)
共同研究者小林 磨理恵 (アジア経済研究所学術情報センター / ライブラリアン)
Sivaporn Uthaisa (タマサート大学プリディ図書館情報資源サービス課 / 情報資源サービス課課長)
和田 ジャールラック (フリーランス / カタロガー)
大野 美紀子 (京都大学東南アジア地域研究研究所 / 特任准教授)
土佐 美菜実 (京都大学東南アジア地域研究研究所 / 助教)
研究課題タイ葬式本の資料共有化とその学術利用に係る実践的研究
研究対象国タイ

研究概要

タイの葬式本は、タイ研究上の重要な基礎資料である。本研究では、京都大学東南アジア地域研究研究所図書室とタマサート大学プリーディー・パノムヨン図書館が所蔵するコレクションを対象として、1.資料情報を整備し、ウェブOPAC上で資料検索ができるようにする、2.両図書館間において資料情報及び資料を共有するプラットフォームを整える、3.葬式本コレクションを所蔵する米豪の図書館と、メタデータ記述の標準化を図る、4.葬式本の資料評価とその学術利用手法を検討する。

研究目的・意義・期待される効果など

昨年度に引き続き、今年度も葬式本を研究資料として利用するタイ研究者を招聘して研究会を開催し、その資料的価値と研究利用可能性を検討する。これまで研究会で検討した内容をもとに、本研究の目的の一つである上記1について、先ずは葬式本に特化した資料リストを作成して、検索を容易にする試みに着手する。次なる目的である資料及び資料情報の共有化については、その試みの一歩として、タイをはじめとする国外研究機関図書館との協働に関するワークショップ開催へとさらなる検討を重ねていく予定である。Web OPAC上で葬式本資料の特徴を活かしたメタデータ記述を日本・タイ・米・豪の図書館間で合意を形成して、当該資料のアクセスを容易にすることができるよう努めたい。また、また、本研究の成果物として、研究会報告・検討事項をとりまとめ、葬式本出版動向分析等の参考資料(和英併記、デジタル版)の公開を計画している。

Photo 1: 村嶋英治氏によるタイ葬式本の紹介
Photo 2: 第2回GCR国内研究会