AY2025

インキュベーション・プログラム
R7-8 1-1「『地べた』の冷戦史: タイとベトナムにおける草の根の文化・国家論」(令和7-8年度 AY2025 新規)

本研究はタイとベトナムを軸に据え、冷戦期の文化と国家について歴史的な並行性と連動性を捉える試みである。それによって日常を生きる人々の歴史体験に真摯に向き合う「地べた(on the ground)」の冷戦史を示す

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R7-8 1-2「日越地方間連携による教育実践に着目したベトナム農村社会における教育訓練の役割」(令和7-8年度 AY2025 新規)

ベトナム農村出身者にとっての地方都市での教育訓練の役割を、日越地方間連携の取組みを通して検討する。紅河デルタ・ナムディン省にある農業高校での教育実践に着目し、依然として農村での雇用問題が課題でありつつ農業の担い手の高齢化が進んでいるベトナムの農村社会と、超高齢化社会をむかえて人材確保に取り組む日本地方社会との相互関係から、両社会における人材の育成・活用・確保の課題に接近する

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R7-8 1-3「インドネシア神経難病多発地域における⽔環境調査」(令和7-8年度 AY2025 新規)

インドネシア パプア州では、神経難病の多発が報告された。近年急激に患者数の減少と病型の変化が認められたものの、発症原因は不明である。最近になって筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症機序にリチウム(Li)安定同位体の関与が示唆された

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R7-8 1-4「競争的権威主義体制下での地方自治と政策波及: インドネシア、タイ、フィリピンの比較」(令和7-8年度 AY2025 新規)

本研究は、近年脱民主化の傾向を示し、中進国としてさまざまな課題を抱える東南アジア主要国、とりわけタイ、フィリピン、インドネシアの3か国に焦点を充て、環境破壊・教育格差拡大・高齢化・麻薬蔓延・情報格差拡大などグローバル課題に最前線で効果的に対応する自治体発の政策が「どのように」「なぜ」国内外に波及したのかを解明する

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R7-8 1-5「ラオス、ベトナム農山村の植物資源の残存要因に関する探索的研究」(令和7-8年度 AY2025 新規)

東南アジア農山村の農地や周辺環境では作物や植物相の単純化が進む一方、多様な有用植物や在来作物が小規模に残存している。本研究は地域研究、農業生態学、農業経済学、植物遺伝学の視点から維持要因を解明し、所持データや先行研究を整理しつつラオスやベトナムを対象に調査や実験を補完的に行う

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R7-8 1-6「インドネシア・ボロブドゥールのレリーフを中心とした総合的研究」(令和7-8年度 AY2025 新規)

本研究は、インドネシア中部地域のボロブドゥール遺跡について新しい理解を提出することを目指す。8~9世紀頃建立とされるボロブドゥール遺跡の第2~第4回廊主壁(27面、88面、72面)レリーフを、①尊像、②服制、③装飾、④全体の背景の4つの視点から分類・分析し、尊像の図像・尊名の再検討を行う

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R6-7 1-1「地球規模で縦断・連携し防災に新たな展望を: 日本、メキシコ、マレーシアのコミュニティエンパワメントの好事例と課題を分かち合う」(令和6-7年度 AY2025 継続)

本研究は、コミュニティでの災害対応や防災対策についての知見・経験が希薄であるマレーシアにおける防災コミュニティエンパワメントを対象とする

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R6-7 1-2「東南アジアにおけるマダニ媒介性感染症の実態解明と簡易迅速的な診断法の構築」(令和6-7年度 AY2025 継続)

フィリピンやベトナムは近年著しい経済成長を遂げ、日本への農畜産品の輸出も急増している。しかし、これらの地域における種々の感染症は、家畜の生産性向上を妨げる最も重要な位置を占める

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R6-7 1-3「山村の景観形成においてヤマチャが果たした機能の検討にむけた分野横断的研究」(令和6-7年度 AY2025 継続)

東南アジア山間地では、自生する「ヤマチャ(山茶)」を意図的に残した「ヤマチャ景観」が形成され、地域史に大きく関与していることが報告されてきた。一方、日本の山村における生業や景観形成とヤマチャとの関連は見過ごされてきた

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R6-7 1-4「重層信仰論再考: 次世代の東南アジア宗教論に向けた作業仮説構築の試み」(令和6-7年度 AY2025 継続)

本研究は、東南アジア研究の分野での定説となってきた重層信仰モデルを再検討することで、民間信仰への視点から東南アジアの新たな地域像の提示を試みるものである。重層信仰モデルは土着信仰と外来世界宗教との時間的前後関係にもとづく腑分けをアプリオリに持ち込むため、分析図式が静態的になるとともに、当事者の意味づけと無関係な要素の分類に終始しやすい

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