インキュベーション・プログラム (期間:2 年)

本プログラムは、近い将来に本格的なプロジェクト形成をめざす研究の萌芽的段階での支援を目的とし、採択プロジェクトには本拠点所属教員をカウンターパートとして配置し、キャパシティ・ビルディングのサポートを行います。東南アジア関連地域を対象とした基礎研究に加えて、文理融合を目指した学際研究、イッシューベースでグローバル課題を射程としながら東南アジアと世界の地域を相互参照する地域研究、学術界を超えて市民社会、行政、ビジネス・コミュニティなど多様なステークホールダーとの共同研究、日本と東南アジア関連地域を架橋する共創的な国際共同研究、革新的な基礎研究などを奨励します。

パイロット・スタディ・プログラム(期間 : 1年)

海外調査を構想している次世代研究者が単独で行う研究を対象とします。採択プロジェクトには本拠点所属教員をアドバイザーとして、調査のフィージビリティ確認、調査地/調査史資料の選定、学術/行政機関・NGO等の訪問、現地研究者との面会を通したキャパシティ・ビルディング、調査許可取得等に関する情報収集などを目的とした短期準備活動の機会を提供します。

成果発信プログラム

1) 和書・英書出版
和書・英書出版助成については、1件あたり100万円を上限とし、出版経費以外に予算を措置しません。また、出版にあたって、申請者に、その出版資金の一部を負担していただくこともあります。

東南アジア地域研究研究所は、東南アジア地域研究の発展に寄与するオリジナルな学術研究の発展の場として、英文・和文 5種類の叢書を刊行しています。

2) 研究発信サポート
「インキュベーション・プログラム」と「パイロット・スタディ・プログラム」の採択者に対して、成果発信として、別途、論文投稿料ならびに論文掲載料(オープンアクセス化費用を含む)、CSEASワーキングペーパー(和文・英文)発行などに関するサポートを行います。

フィールド滞在型プログラム(期間 : 2年)

当研究所の海外連絡事務所(バンコク、ジャカルタ)を活用したフィールド滞在型研究の機会を提供します。当研究所のバンコク(タイ)あるいはジャカルタ(インドネシア)連絡事務所に駐在しながら、現地研究者等との共同研究を実施していただきます。駐在期間は3カ月を目安とします。駐在期間中は、本学客員教員となっていただき、連絡事務所駐在員としての用務も担当していただきます。出納責任者としての用務も含まれるため、駐在者は京都大学と雇用関係がある方、もしくは学外の方の場合には常勤教員の方に限ります。また滞在終了年度末に65歳以下であることが条件です。

客員共同研究プログラム(期間 : 2年)

当研究所の客員研究員(招へい研究員)制度を活用して、外国人研究者を我が国に招へいし共同研究を実施していただきます。外国人研究者の招へい期間は6カ月を目安とします。東南アジア諸国からの招へいを優先しますが、それ以外の国・地域からの招へいを排除するものではありません。ただし、以前に招へい研究員として当研究所に滞在した経験をもつ方を改めて招へいする場合は、最初の招へいから帰国後6年間は応募できませんのでご注意ください。招へいを希望する外国人研究者と事前に十分に相談の上、希望招へい期間を申請書に明記してください。さらに、外国人研究者の所属する機関からの推薦状も合わせて送付ください。なお、共同研究は2022年度から始めていただきますが、外国人研究者の招へい期間については所内委員会との調整により決定するため、当初のご希望に添えないことがあります。

資料共有プログラム(期間 : 2年)

当研究所の東南アジア研究に係わる図書資料、地図・画像資料、データベースからなる東南アジア史資料ハブを開放し利用していただきます。当研究所の諸規則に従って使うことができます。

大型コレクション等の購入・収集を提案していただき、その史資料を活用して共同研究をしていただきます。海外の資料購入の原資とすることも奨励します。